森のおとぎ歳時記

七十二候の、朗読

一年を七十二に分けた季節の物語。小さな自然の出来事を、あなた自身の人生に重ねて。声の演じ分け・間・環境音でお届けするサンプルです。

立春 次候 | 黄鶯睍睆(うぐいすなく)

はじめての歌

春いちばんの歌は、いつも少し下手
語り=九州そら/若い鶯/梅の木

うまく出来なくて、隠れたくなった朝は、ありませんか。

梅の木「いいんだよ。わたしの花も、いちばんはじめは、いつも、すこしいびつに咲くのです。」

あなたの、はじめの一歩も、きっと、ふるえていた。ふるえながら、はじめて、いいのです。

雨水 初候 | 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

涙が心をほぐす

凍った土に、春の雨が降る
語り=九州そら/土/雨の声

泣くのを、ぐっと、こらえてしまうことは、ありませんか。

雨の声「むりに、つよくならなくて、いいんだよ。かたくなったものをほぐすのは、つめたい雨の、やくめだから。」

あなたがこらえているその涙にも、かたくなった心をほぐす、ちからがある。

啓蟄 初候 | 草木萠動(そうもくめばえいずる)

見えないところで育っている

土の中で、種は静かに根を伸ばす
語り=九州そら/種/土の中

がんばっているのに、なにも変わらない。そう思える時期は、ありませんか。

でも、たねは知らなかったのです。くらい土のなかで、ちいさな根が、すこしずつ、のびていたことを。

見えていないだけで、あなたの根も、いま、伸びている。

― 全72話・順次制作中。気に入った声・話があれば、その方向で増やします ―
※VOICEVOXで制作したサンプルです。声・速さ・抑揚・環境音は調整できます。3話はすべて実際に再生できることを確認済みです。